スマートフォン用のホームページ制作を進める方々は、頭を切り替えなければいけません。
パソコン向けのホームページ制作を行う気持ちでスマートフォン向けのデザインを決めてしまうと、ユーザビリティが大きく損なわれてしまいます。
パソコンに比べてスマートフォンはスペック的に非力という点をよく理解しましょう。
一度に処理出来る仕事量がパソコンよりも小さいため、凝ったサイトデザインを行うと、ユーザーが画面をきちんと確認するまでに長い待ち時間が発生します。
アクセスした後、数分も画面が全部表示されないサイトは、ユーザーから使いにくいHPだと評価されます。
一度でもそういった体験をしたユーザーは、そういった重たいデザインをしたHPにはアクセスしてくれなくなります。
動画や高画質な画像、音楽などのコンテンツをトップページに盛り込むのが近年のホームページ制作の流行ですが、スマートフォン向けのサイトに限ってはむしろテキストと簡素な画像を中心にしたシンプルさを追求したデザインにした方が評価されます。
音楽や動画系のコンテンツは必ずユーザーが任意で流せる仕組みにしなければいけません。
職場の休み時間等にオフィスで、ネット閲覧をしている人々も多く、もし勝手に動画や音声が流れる仕組みを盛り込んでしまうと、スマートフォンユーザーが大変恥ずかしい体験をしてしまいます。
またそれらのコンテンツは再生するだけでも、多くの通信料を発生させます。
ブロードバンドの有線LANなら、重たい動画や音声も楽々流せますが、キャリア契約のスマートフォンだとストリーミングだったとしても、回線に大きな負担をかけ、携帯電話の通信料を無闇に増やしてしまいます。
動画や音楽系コンテンツは最小限に止め、動画で紹介していた内容もあえて四コマ漫画風の画像データに置き換えて紹介する等、ホームページ制作者にはユーザー負担を減らす努力が必須です。
トップページに大量のコンテンツを掲載しない事も重要です。
本当に内容を深く確認したいユーザーだけが、トップページから個別メニューをクリックし、具体的な情報を明記したページに飛べるような、シンプルで分かりやすいデザインが大切です。